コンクリート主任技師(施工・各種コンクリート)

  

       
    模擬試験問題
(施工・各種コンクリート・製品):第一回


1:コンクリートのポンプ圧送に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1)  コンクリートポンプにはピストン式とスクイズ式が有り、後者の方が吐出圧力が大きく長距離の圧送に適している。
(2)  道路事情により生コンの到着が送れてJASS5で定めている時間限度を超えても、工事監理者の承認を得た場合は流動化剤を添加してスランプを回復することができる。
(3) JASS5では、コンクリートの必要最低限のワーカビリティーを維持して適切なコンクリート打設ができるように練り混ぜから荷卸しまでの時間限度を定めている。
(4)  圧送中に閉塞した場合は、速やかにその個所の配管を取り外してコンクリートを除去し、そのコンクリートを練り混ぜて一緒に打ち込む。


2:コンクリートのポンプ圧送に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1)  コンクリートポンプの選定を圧送能力の大きさで行なう場合は水平換算法と圧送負荷法の二つがあり、後者のほうがコンクリートの清浄を加味して算定するの精度が低い。
(2)  圧送に先立って配管の内面を湿潤にするための先送りモルタルは、使用予定のコンクリートよりも1N/mm2以上高い強度とし、最初の品質が変化した分は除去する。
(3)  水セメント比45%以下の高強度コンクリートや高性能AE減水剤を使用した高流動コンクリートの圧力損失は大きいのでコンクリートポンプの能力の検討には圧送試験等で予め確認する。
(4)  コンクリートポンプの圧送能力の評価は、最大吐出量と最大吐出圧力の何れかで行なえば良い。


問3:コンクリートの打込みおよび締め固めに関する次の記述のうち、適当のものはどれか。
(1)  打込み方法には水平打ちと片押し打ちがあり、前者は打ち上がり面がきれいであり、配筋を乱すことなく能率よく打設できるが、コンクリートヘッドの上がりが速いので型わくの側圧が大きくなる。
(2)  コンクリートの打設は、はり下20cm前後の位置で一旦打ち止めてコンクリートが十分に沈降するまで待ってから、梁およびスラブのコンクリートを打つ。(3)  水平打ちではり下で一旦打ち止めたりした場合、先に打設したコンクリートを乱さないようにバイブレーターの挿入はその直上までで止める。
(4)  コンクリートの締め固めは原則として棒状振動機を用いて行い、挿入間隔は45mm系のもので90cm以下とする。


4:コンクリートの打込みおよび締め固めに関する次の記述のうち、適当のものはどれか。
(1)  コンクリートは連続して打ち込まないと一体性が損なわれるので、柱・壁とはり・スラブのコンクリートは側圧による型わくの変形に注意しながら連続して打ち込む。
(2)  水平打ちやはり下で打ち止めたりした場合、新旧のコンクリートが一体になるようにバイブレーターを10cm程度挿入して加振する。
(3)  公称棒径45mmのバイブレーターの振動部の長さは60〜80cmであるので、1層に打込み厚さはその1.5倍以下にする。
(4)  コンクリートの自由落下高さが大きいと分離するので、JASS5では3m以下と規定されている。



問5:コンクリートの養生に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1)  梁下の支保工は設計基準強度が発現するまで取り外したり盛り替えてはならないが、スラブ下は設計基準強度の80%以上発現していれば問題ない。
(2)  初期材齢においてコンクリートが乾燥するとセメント粒子に未水和の部分が残り、中性化の速度が低下する。
(3)  コンクリート打設後の散水養生はブリージング完了後に行ない、膜養生は凝結終了後に行なう。
(4)  冬季に高炉セメントB、C種を使用してコンクリートを打設する場合は、強度発現が遅れるので初期養生には特に注意する。


問6:鉄筋の加工・組立てに関して適当なものはどれか。
(1)  設計かぶり厚さとは、施工の基準になるかぶり厚さであり、最小かぶり厚さに施工誤差を加算したものである。
(2)  太径の異径鉄筋の継手に重ね継手を使用するとかぶりコンクリートの割裂を伴いやすいので、D25以上には重ね継手を用いない
(3)  鉄筋の折り曲げの内側コンクリートには大きな支圧応力が働くので、折り曲げ径はなるべく小さくする。特に高強度鉄筋を使用する場合は重要である。
(4)  鉄筋の継ぎ手は原則として応力の小さいところ、常時はコンクリートの引っ張り応力が生じている部分に設ける。


7:鉄筋の加工・組立てに関して適当なものはどれか。
(1)  壁に誘発目地を設ける場合は厳密には目地部分でかぶり厚さが不足することになるが、局部的であるので特別な処置は必要ない。
(2)  加工寸法の許容差は計画供用期間の級が一般・標準の主筋でD25以下は±15mm、D29以上D41以下は±20mm以下であり、長期になるとこれらの値から7.5mm小さくする。
(3)  打設したコンクリート上への鉄筋の組立のための資材の運搬・集積は、コンクリート打込み後3日間以内は行なわない。
(4)  はり筋の柱への定着は、はり下端筋引張のモーメント伝達の合理性、VH分離打設工法への適用性等の理由で曲げ上げ定着を原則とした。


問8:鉄筋の加工・組立てに関して適当なものはどれか。
(1)  鉄筋中心軸の偏心量や圧接面のずれが規定値を超えた場合、形状が著しく不良だったり圧接部に有害と認められる欠陥が生じた場合は圧接部を切り取って再圧接する。
(2)  鉄筋を加熱すると鋼材としての性能が変わるが、加工場での曲げ加工の時には加熱して加工しても良い。
(3)  バーサポートやスペーサーは組立てられた鉄筋を安全に支持し、鉄筋及びその他の重量に対して変形や破壊をせず、打込まれるコンクリートと同等以上の強度および耐久性を有することが必要であるので鋼製に限定する 但し、側面に限りプラスチック製でも良い。
(4)  大ばりや小ばりの位置はスラブの曲げ応力が大きい位置であるので、ここにスラブ筋の継手を設けてはならない。

問9:型わく・支保工に関する次の記述のうち、適当のものはどれか。
(1)  パイプサポートを使用した型わく支保工には鉛直荷重に対して2.5%の水平力が作用するものとして計画するように労働安全衛生規則で定められている。
(2)  スラブははりに比べてせいが小さく鉄筋量が少ないで、スラブ下の支保工ははり下と同様に設計基準強度の100%の強度発現後に取り外す。
(3)  日本農林規格に定められている型わくに使用する合板の曲げヤング係数は気乾状態のものであり、湿潤状態ではさらに大きくなるので型わく設計にはこの値を10%程度割増しても良い。
(4)  型わくの設計に用いるコンクリートの重量は鉄筋を含む重量で普通コンクリート2.1t/m3、型わくは40kgf/m2とする。


問10:型わく・支保工に関する次の記述のうち、適当のものはどれか。
(1)  支保工除去後にスラブにかかる施工荷重がその部材の設計荷重を上回る場合、スラブに発生する最大縁応力度が曲げひび割れ強度以下になるように支保工の存置期間を長くしたり、支保工の間引き存置を行なう
(2)  コンクリート部材の寸法精度は構造強度よりもむしろ仕上げ・設備工事にも影響するので、この点を考慮して型枠の加工・組立は十分な精度を確保出来るように行なわなければならない。
(3)  コンクリートポンプ工法によってコンクリートを打設する場合の型わくに作用する側圧は、打込み速さや部位などに関りなくほぼ同じである。
(4)  スラブ下やはり下のせき板はコンクリート強度が設計基準強度の80%以上発現していれば支保工を盛りかえる時に取り外しても良い。


問11:次の寒中コンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  冷えたコンクリートの温度を上昇させることは難しいので、荷卸時のコンクリート温度は15〜25℃とする
(2)  初期凍害の防止は初期養生の最も重要な目的である。
(3)  加熱養生はコンクリートの養生温度として10℃を目標にして行い、通常は上屋を設けて内部空間をヒーターで加熱する。
(4)  コンクリート温度と外気温の差が大きいとコンクリート表面から水分が急速に蒸発したり、温度差による表面ひび割れが発生するので型枠の取り外し時期を早めてコンクリート温度の低下を促す。

問12:次の寒中コンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  寒中コンクリートの適用期間は打込みから28日までの外気温の積算温度が370DD以下の期間であり、これは平均気温4.2℃以下に当たる。
(2)  初期凍害を防止するためにはコンクリート強度の低下を来たす空気量を少なくする必要がある。
(3)  単位水量を小さくすると凍結する水が少なくなり、凍結時の悪影響が大きくなるので単位水量は小さくなりすぎないように注意する。
(4)  必要な練り上がり温度を確保するためにセメントを過熱すると部分的に凝結が促進される恐れがあるので水を加熱する。


 問13:次の暑中コンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  暑中コンクリートの適用期間は日別平滑平年値を15日間単位の単純移動平均値で求めた値が30℃を超える期間とし、工事監理者の承認を得る。
(2)  コンクリートの練り上がり温度は一般に気温より3℃程度高くなり、輸送中の温度上昇は2〜3℃になるので平均気温が26〜28℃を超える場合は荷卸時のコンクリート温度が35℃を超える可能性は小さい。
(3)  高性能AE減水剤を使用する時は、夏季は特に経時変化が大きいので暑中コンクリートへの使用には注意する必要がある。
(4)  高温環境下では現場水中養生の方が現場採取標準養生より強度発現が大きいので、標準養生強度が呼び強度を満足していれば構造体コンクリート強度は保証されていると考えられる。


問14:次のマスコンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  外部拘束が大きい場合は打ち上がり高さの打設長さに対する比を小さくするのが効果的である。
(2)  マスコンクリートとしての基準を適用する箇所の目安は最小断面が壁場部材で80cm以上、マット状部材及び柱状部材で100cm以上とする
(3)  マスコンクリートの施工にあたっては、内部からの拘束を出来るだけ小さくするように打ち込み区画の大きさ、打込順序、打込時間間隔を定める
(4)  温度ひび割れ発生の対策としてコンクリート用膨張剤の使用は、膨張反応が水和反応初期に起こるので温度上昇に関しても効果的である。


問15:次のマスコンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  温度ひび割れのパターンは外部拘束によるものと内部拘束によるものの二つがあり、前者はひび割れの深さが表層部にとどまっているが、後者の場合はひび割れが部材を貫通してひび割れ幅は大きくなる。
(2)  マスコンクリートの内部温度上昇量を低減するためには、施工上許容できる範囲で低スランプにして単位水量の低減を図る 通常は15cm以下とする。
(3)  1回の打込区画の最小断面厚を小さくすることにより内部温度の上昇量を低減できるのは部材厚が約4mまでである。
(4)  部材内部と表面部の温度差を小さくしたり、部材表面部の急激な冷却を避けるために熱伝導率の大きい型枠の使用は効果的である。


問16:次の水中コンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  水中コンクリートはコンクリート部材断面が大きくてマスコンクリートになる場合が多く、拘束も大きいので温度ひび割れの発生の可能性が高い。地中壁などでは特に拘束が大きくなることが予想されるので注意が必要である。(
(2)  地中温度は一部の寒冷地域を除き、15℃以上は確保できるので温度補正を行う必要はない。
(3)  水中コンクリートは気中にさらされることがないことから乾燥収縮が大きくなるよう外的要因がないので単位水量の上限を通常の185kg/m3から
(4)  打込まれたコンクリートの上面部のコンクリートにはスライムや安定液が混入しているのでこれを210kg/m3に増加させた。除去する必要がある。このために予め所定のレベルよりも0.3〜0.5m高く余盛りをしておかなければならない。 


問17:次の海洋コンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  海水による劣化原因は膨張性のあるエトリンガイドの生成であるので、これを防止するためにC3Aの含有量が大きいセメントかCA(OH)2の生成量が少ないセメントを使用する このためには中庸熱ポルトランドセメントや耐硫酸塩ポルトランドセメントを使用する。
(2)  海水の作用を受けるコンクリートは波浪による摩耗や塩分を含んだ状態で凍結融解を受けるなどに対して強度と耐久性の確保が必要であり、強度の高いコンクリートとしなけうにする。ればならない。
(3)  打継ぎ箇所からの劣化の進行を防止するために、時々波しぶきを受ける位置では打ち継がない 


問18:次の舗装コンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  設計基準の曲げ強度は4.5N/mm2としているが、交通量が少ない場合でセメント量が著しく増す場合には版厚を増して3.0N/mm2としてよい。
(2)  打込場所でのコンシステンシーはスランプで2.5cm、振動台式コンシステンシー試験による沈下度は30秒を標準とする。
(3)  水セメント比の上限は、凍結融解がしばしば繰り返される場合で45%、時々起こる場合で55%とし、AEコンクリートとする。


問19:次の高強度コンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  品質基準強度は設計基準強度Fcに強度の割り増しΔFを加えて算出するが、構造体モデルを作ってmSmを求めた場合はΔF=0としてよい。
(2)    設計基準強度が50N/mm2以上で60N/mm2以下の場合はスランプフロー70cm以下を標準とする。
(3)  高強度コンクリートは鉄筋の発錆に必要な酸素と水の浸入を抑制するために塩化物イオン量を一般のコンクリリートより厳しい0.2kg/m3以下とする。
(4)   回収水の品質は混和剤の性能、コンクリートの凝結性状、硬化後のコンクリート強度などに影響を及ぼすので監理者の承認のもとに使用することとする。 


20:次の高強度コンクリートに関する記述で適当なものはどれか。
(1)  高強度コンクリートは粘性が大きくなるので一層の打込厚と打込速さを決定する時は、振動締固めの有効範囲が大きくことを十分配慮する必要がある。
(2)  高強度コンクリートは単位セメント量が多く、単位水量が多くなるので一般のコンクリートに比べて単位容積質量が小さくなる。設計値との整合性を確認しておくのが良い。
(3)  マッシブな部材の高強度コンクリートは材令初期に高温の履歴を受けることにより、長期強度の増進や温度ひび割れの発生量が低減するのでこのような現象を回避するために低熱ポルトランドセメントを使用するのがよい。
(4)  ワーカビリティーの改善及び凍結融解抵抗性の確保のためにコンクリートに混入する空気量は60N/mm2のコンクリートに対しては2%を標準とする。



        
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